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そ の1 患者さんの普段のブラッシングを知ろう
にこ
* 普 段使用している歯ブラシのヘッドの大きさ、毛の硬さ
*一日何回、何分くらい磨いているか  
*歯ブラシの持ち方、動かし方
*問診票も参考に!
にこ 例) 「まずは、いつも磨いているように、少し磨いてみていただけますか?」

そ の2 患者さんのブラッシング方法の良い点、良くない点を伝えよう
にこ
*よ い点から挙げていく方が好印象です   
*それから、よくない点を伝えましょう 
にこ 例) 「持ち方はいいですね。」   「動かし方ですが…、このように細かく動かしてみてください。」

そ の3 以上のことを踏まえつつ、ブラッシング3原則をおさらいしよう
にこ
1) 持ち方:歯ブラシは鉛筆を持つ持ち方で  
2)当て方:バス法は45°、スクラビング法は90°  
3)動かし方:細かい振動タイプの横みがき
にこ 例) 難 しいというイメージを解消しましょう。「いろいろと申し上げましたけど、歯ブラシの基本は、たった3つのポイントだけです。歯ブラシを鉛筆を持つように もってちと、当て方動かし方、一筆書きの要領に気をつけて手鏡で確認しながら練習してみてください。」 

そ の4 上達のコツを教えてあげよう
にこ
*歯 ブラシは一筆書きに。磨く順番を決めてあげると磨き残しがすくないです。
*患者さ んの首の位置に注意。歯ブラシ位置はあまり動かさず首をまわす。
*上の奥 歯を磨く時は、少し口を閉じて頬の緊張を和らげる
*手鏡を 持って確認しながら
*前歯は 縦磨きも併用
*歯ブラ シのつま先、かかと、ヘリを有効活用
*「なが ら磨き」は禁止。上手になるまでは、歯ブラシに集中しましょう。
*焦ら ず、弛まず、怠らず。気長に毎日少しずつ練習しましょう。
にこ 例) 「ご家庭でも、本日練習したやり方で実践してみてください。その際、手鏡をもって、頭で覚えた方法通り、体が動いているかを確認しながら歯ブラシをしてみ てください。磨く順番は、どのようにでもかまいませんが、スタートポイントを決め、一筆書きの要領で行うと、磨き残しが少ないようです。上手になるまでに は、それなりに時間がかかりますので、少しずつ練習して頑張りましょう。」 

そ の5 患者さんからの質問対策をしておこう
にこ
電動 歯ブラシはいいですか?
にこ とて も便利なものですが、使い方を誤ると歯と歯ぐきを傷つける原因になります。まずは、普通の歯ブラシの仕方から練習して、手で磨く歯ブラシが上手になってか ら、電動歯ブラシの練習をして使ってください

にこ
時間 がない時はマウスリンスだけ行っているんです
にこ 時間 がない時は、お口をゆすぐだけでも良いです。ただ、日本で売られているマウスリンスは、それ単独で汚れを落とすまでの効果はありませんので、マウスリンス だけに頼らず、1日1回は、時間をかけ、丁寧に歯ブラ シをしてください。

にこ
糸や 歯間ブラシは面倒で使ってないです
にこ 歯ブ ラシだけでは、歯の約半分しか磨けません。大人の虫歯は歯と歯の間に多いですし、歯周病もそのようなところの汚れが原因で起きてきますから、フロスや歯間 ブラシは使うようにしてください。面倒でしたら、1日1回でもかまいませんので使用してください。

にこ
歯み がき粉は何がいいですか?
にこ 好き な味や使い心地で選んでもかまわないです。歯みがき粉に含まれている薬としての効果はあまり期待できませんので、患者さんの好きなものを使っていただき、 歯ブラシが楽しくなるといいですね。理想的な歯ブラシは、歯みがき粉などは使用せず、最後にさっぱりするために、少しだけ歯みがき粉をつけ、ざっと洗い流 すぐらいが良いといわれています。あくまでも、歯の汚れは、歯ブラシで擦り取るものであって、歯みがき粉は補助的な役目でしかありません。


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